入院中暇なので読書している。
やっぱり岡田斗司夫の本は面白い
1冊読むと1個ぐらい自分の人生にフィードバックしようかなと刺激になる事が書いてある。
人間の土台となる欲求は4つに分けられるとして、自分がどの欲求をもった人間なのかを冒頭でテストし、どの属性かを確認した上で、それぞれの属性が相互にどういう関係にあるのかを知って、人間関係をより理解して役立てようみたいな内容。
以前に読んだ、同著者の恋愛の取説に似た内容だけど、10年ぐらい経って書き直しているのでもっと深い内容になっている。
4つの分類は以下
司令型
負けず嫌い 他者を打ち負かしたり、具体的な数値目標を達成した時に喜びを感じる。
リーダータイプ。
法則型
自分の中の論理や納得を重視する。理由を納得して理解が深まる事に喜びを感じる。
参謀タイプ。
注目型
他人からどう見られているかを重視する。人から好意を向けられることに喜びを感じる、人から嫌われるとへこむ。
ムードメーカー、世話好き、人気者タイプ。
理想型
自分のあるべき理想の姿を重視する。軸が自分にあり、他人の評価軸に左右されにくい。こうあるべきなんだという情熱を燃やしている。
その熱い思いを伝えたがる。憧れの師匠を持ち、弟子を持ちたがり情熱を継承したがる。
職人タイプ。
人間の気質というか、なにに幸せを感じるかっていうのをたったの4つで説明している。
これはなぜ4つなのかというのは、同著者の別書(具体的には失念)にドットマトリックス思考法っていうのがあって、物事は4分類ぐらいに極論して考えると本質が見えやすいっていうのに当てはめているのかも知れないし、なにか他の元ネタがあるのかもしれない。
各タイプの特性を学園小説を用いて説明している。
本の80%を使ってこのそれぞれの特性の相互関係を説明している。
例えば、優位、劣位の関係。
司令型は法則型に憧れているが、注目型に対しては冷ややかな目で見ている、みたいな説明。
この本の一番の骨は末章ですね。
4つの分類っていうのは、文化を伝えるのに必要な4要素というとこから逆算しているという種明かし。
日本文化とかオタク文化とか、好きなアイドルの文化が、継承して拡散されていくのに必要なのが4つの要素。
4種類の人間がそろって初めて文化が継承されてゆくから、みんなどれかの基質はもっているよって話。
途中からは岡田斗司夫さんの持論ぽいけど、人間は動物と異なり、メディアという存在になったって話。
自分のDNAコピーの子供を拡散する本能よりも、文化という子供を拡散させる欲求の方が高くなった。
本当にそうかはわからないけど、理屈はそれっぽく聞こえるし面白い見方だなと思った。
最後に、自分にとって役立ちそうだなと思ったところは、これからなにかプロジェクトを進めるにあたって、4つの要素をそろえるとうまくいきそうだという気づき。
プロジェクトを一人で進めるのは弱い。チームに4つの力が備わると強い。
誰かがTwitterで、2010年代は、個人としてどうやってスキルを高めるかって時代だったけど、2020年はどんなチームをつくるのかって時代になるって言ってたのがなんかつながりました。
落合陽一さんも年はじめに同じような事綴ってました。
おもしろい本で読みやすいので是非読んでみて下さい。
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