
魔女宅からポニョまでの作品は全然ダメだと語る。
風立ちぬは、堀越二郎にクリエイターである宮崎自身を投影した作品であり、テーマが力強い。
昔の仕事人間な男、クリエイターとして家族を顧みない身勝手な男が仕事優先やりたいことを優先を貫いて、女にそれでいいのよ許すわって言わせるまでのストーリー。
宮崎駿のこうであるべき、こうであって欲しいが、本音で建て前なく描いているから力強く伝わる。
おじいちゃんおばあちゃんの観客も多かったようで、年配世代はそのラブストーリーに心打たれて泣く人が多かったらしい。
本としては、カリオストロの城の凄さにページが結構割かれていた。
カリオストロの城は、練度の低いスタッフを寄せ集めて造られているらしいが、それをそう見せない宮崎駿の演出力を高く評価している。
あとはゲド戦記の時の宮崎吾郎とのエピソードや、後輩が育たないスタジオジブリの事などが書いてある。
僕は実は、ポニョと風立ちぬはまだ観てないのですね。
ネタばれ色々聞いちゃったけど観てみたくなりました。
風立ちぬの読み解き分解は本書の方が濃いけれど。
宮崎駿の事を詳しく書いているのは 大人の教養として知りたいすごすぎる日本のアニメの方が内容が濃い。
本書と、大人の教養、、、とを両方読んで宮崎駿作品を観るとまたこれまでと違った感想が出るかも知れない。