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ブロガーリチャードの読書記録です。

【読書メモ】AV女優、のち 安田 理央

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アダルトメディア研究家ライターによる、引退後の女優さんへのインタビュー。

みひろ、笠木忍麻美ゆま、愛奏、長谷川瞳、泉麻耶、真咲南朋

女優さんの活躍した時代、どういう業界の背景があったのかを交え、当時の話とその後の話を聞きだす。

 

出てくる女優さんはみんな自分の歴史を後悔してないと語っている。

語れる人しか取材を受けて出版までいかないのかと想像。

全体の意見ではないとおもって読んだ方がいい。

 

疑似SEXショーで済んでいた業界が、だんだん本番当たり前になってきて、今の女優さん達は本当にものすごい頑張りをしているというのがみんなの意見でした。

そしてインターネットとSNSの台頭。

ビデオという形でしか流通してない頃は知る人ぞ知るで済んでたのが、ネットで瞬く間に拡散されて、デジタルタトゥーとなって永遠に残る時代の女優さんは、将来結婚して子供を持った時にどういう心境になるのかみたいな事が巻末に載っていた。

 

そして、数年前に起こった、AV出演強要告発問題。

ただでさえ右肩下がりの業界がまた、コンプラという厳しい自主規制を模索している。

具体には、業界の自主規制で、撮影中は製作の為のカメラとは別の記録用ビデオカメラを回しっぱなしにしているらしい。

女優さんがNOと言ったら撮影を中止できるというのをちゃんと記録に残す為。

なので、ハードな撮影中に、スタッフによる「大丈夫?まだ頑張れる?」も強要の疑惑になるため御法度だという。

 

オリンピックやフェミニズムの高まりを受けて、警察当局も本番行為の撮影を取り締まり、ビデ倫が規制して全部疑似セックスだった時代に戻したいという空気が業界のなかにはある。

 

以前TwitterでみつけたTweet興味深かった。

検索したけどソース見つけれませんでしたが。

 

話しとしては、アメリカポルノ業界も、フェミニズム運動を受けて、コンプライアンスが強化されていった。

その結果、合意の元で行われているのか不明なレイプものは消滅し、恥ずかしがりながら嫌、、、はずかしい、、、みたいなシーンも省かれて。

男性が女性を征服するみたいな作品は消えていく。

女性上位で、女優さんがOh! Yes! Come on! シーハーシーハー みたいな作風が大半になっちゃったらしい(笑)

外国のポルノが面白くないって言われるようになったのは、そういう歴史があるからなんだって。

誰がみても、合意の上でやってますよっていうのをわかる作品になっている。

後に、あれは合意じゃなかった!慰謝料くれ!証拠は映像!て訴えられないようにした苦渋の努力なんですと。

訴訟大国大変ですね。

 

日本もこのまま行くと、そこまで行っちゃうのもあり得る。

そして、AVは誰も観る者がいなくなり、AV産業が滅んで、本物の素人騙して出演させた本番映像とかがダークウェブとかで高額取引されるような、そんな未来が待っていますね。

 

AVの話だけど色々勉強になりました。

 

個人的には、笠木忍がめっちゃ好きでした。

ちょいポチャ、芋顔、色白。

好きだったなぁ~、、、根暗キャラでしたけど、素も根暗だったんですね(笑)

当時は長瀬愛がトップ人気だったですけど、僕は笠木忍の方がシンパシー感じましたね。

 

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AV女優、のち (角川新書)

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