AV女優の紗倉まなさんのエッセイ。
肩書としてはエロ屋と呼称して欲しいみたい。下町感をだして。
エロ屋稼業の裏話的な話が多いのかと思いきや案外そういうのは少なくて、日々の徒然、普通の女性の日常がつづってある感じ。
言葉遊びは面白くて、くすっと笑えてなかなか良い。
全てをさらけ出せずモザイクを掛けながら、みたいな表現が本の中にあったけど、この本も読んでいて人柄を感じれそうなんだけど実際には薄いモザイクがかかったような印象が残る文章。
不安やダークなところがモザイク越しにちら、ちらっとしつつも、この本はエンターテイメントだから読者に楽しんで欲しいんです!という意思が感じられる。
気遣いの所は素なんだろうなぁという印象。
ふり返れば僕自身、まなさんの作品は観たことないし、動いているまなさんも観たことないかも。
Web上の文章ではよく観るんですけどね。
AVという職業に対しては、誇りはもっているけど、それを前面に押しつける感じもないし、勿論否定もないけど、肯定的に捉えない人への否定もない。
そこがナチュラルで好感持てるんだけど、そのナチュラルも装っているのかな?という感じもする。
なんだろう、それはやっぱり気遣いで、読む人の不快を減らして楽しい気分でいてもらおう、私の意見ごり押ししても聞く方は楽しくないでしょ?にも見えるし、そこは本音なんじゃないかなと思わされちゃう。
全体的に押しつけがましくなく気持ちよく読める文章でした。
機会あれば作品も観てみたいです。
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