リチャード 読書好き好き!

ブロガーリチャードの読書記録です。

【読書メモ】名画に見る男のファッション 中野 京子

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 西洋絵画から、西洋の男性ファッションの特徴を紹介する本。

おもしろいなと思った章はスイスの傭兵

こんなめちゃくちゃ派手な格好で戦ってたんだ!

銃で戦闘する前の時代だからでしょうね。

この記事書くのにググったら、バチカンを守る傭兵はいまだこの出で立ちなんですってね。

面白い。

https://imatabi.jp/wp-content/uploads/2019/10/Swiss-Guards-.jpg

引用:みんなのNEWSウォッチ | ポイント交換のPeX

 

スイスは戦争の雇われ傭兵が輸出産業だった歴史があるんですってね。

長い槍が得意戦術でめっぽう強かったらしい。

戦争になると、王様はお金を積んでスイスから傭兵を雇い入れたんだとか。

傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

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 映画バリーリンドン観た時、銃による戦争になってもみんな結構派手な軍服着てるんですよね。

昔は特徴的な服を着ることによって、ビジュアル的に敵軍を圧倒する効果があったのかなと想像。

例えば、先のスイス傭兵の情け容赦なく残虐なうわさが轟いていたとして、戦場でこの服を着た集団を目にしたら恐れをなして逃げたんじゃないですかね。

 

バリーリンドン [Blu-ray]

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あとはセーラー服の歴史が面白かった。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/57/Edward_VII_%281841_%E2%80%93_1910%29.jpg/800px-Edward_VII_%281841_%E2%80%93_1910%29.jpg

引用:セーラー服 - Wikipedia

 

英国王室の子供服から始まって、次第に少女を中心とした女性の間で流行する。

そして後に、海軍用の制服として採用されてゆく。

出発が女子供が着るものだったというのが面白い。

逆だと思ってた。

セーラー服の人気を決定づけたのはウィーン少年合唱団

戦争で、オーストリア=ハンガリー帝国が瓦解すると、合唱団が解散危機となった。

セーラー服を合唱団の制服として再起して、合唱団もセーラー服も大人気になったエピソード。

そして、このセーラー服の文化が最も遠心力かかって普及したのが日本なんですね。

 

本書は時系列のファッション史にはなっていない。

絵画を例に西洋の面白い男性ファッションを説明している。

 

ファッション史としての視点はこちらの本の方が良かったかな。

books.richardh.work

 

こちらもKindle Unlimitedで読めます。

Kindle Unlimitedで史上最高に読書が手軽になっている時代だと思います。

 

そして、読書は読むから聴く時代ですよ!

こちらの記事も是非ご覧下さい。

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この方法もいいですし、Audioブックもプロ俳優さんの読み上げでなかなかいいですよ。

 

 Kindle Unlimitedまたセールやってますね。

 

 

名画に見る男のファッション (角川文庫)

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