西洋絵画には、人の欲望のひとつ、性とか恋愛を題材に、直接的でなくても神話を通して題材に選ぶ作品というのが多くある。
そういった、性や恋や愛にまつわるアートを紹介してゆく1冊。
面白かったです。
ここでもピカソ伝説が語られていた。
ピカソは今でいう所のクズ男だったらしい。
お金のない時は人に無心していたのに、金持ちになってからは人にはビタイチ払わなかったり。
そして女をとっかえひっかえで飽きたら捨てるスタイル。
死に際には「俺ももう90歳だからそろそろタバコとセックス控えるよ。」て言ったとか言わないとか。
なんという太々しさ。
ギリシャ神話にでてくるゼウスもなかなか凄い。
レイプ魔だし、ロリコンだし、男色でもあり、ストーカー。
こんな悪い奴が神様だなんて、、、
やはり古代は自然崇拝の宗教だったので、救世主として存在させるのではなく、怒ったら何をしでかすかわからない恐怖の暴力装置として存在させたんでしょうね。
あと、画家とモデルの色恋っていうのも良くある話。
でも凄いなと思うのが王や貴族の女性にまで手出しちゃう事。
でも画の才能あるから、もいいや、お前にその女やるわってなったり。
芸が身を助ける話も凄い。
マヨネーズでおなじみのキューピーちゃん。
本来の発音だとクピドらしい。またの名をアモル。
僕はいままでキューピットだと思ってましたよ。最後はドなんですね。
これも最初は青年や、思春期ぐらいの少年で描かれていたのが、時代とともに幼児の姿で描かれるようになったんだとか。
青年の姿のクピド
引用:《クピドとプシュケー》ジャック=ルイ・ダヴィット|MUSEY[ミュージー]
幼児のクピド
宗教で存在する性にまつわるタブーも、多くは、ハメ外しすぎな奴がいるから出来てきた側面ある。
修道女、修道士のセックス禁止も、セックスする奴があとを絶たないから厳しくなっていった。
牧師さんも懺悔に来た奥さんの悩みを聞いているうちに恋愛関係になっちゃうなんて事も沢山会ったんだとか。←今でもありそう
歌ならラブソング、映画ならラブロマンス、が人気なように、絵画も恋愛や性を題材としたものは、昔の大衆の大きな娯楽だったんだなと感じられる一冊です。
裸体一つ描くのも、神話というエクスキューズを使っていたところが面白いですね。
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