お笑い芸人コンビ、ピース又吉直樹さん。そして最近では小説家としても活躍している又吉直樹さん。本書は、その又吉直樹さんが芥川賞を受賞した小説火花。
又吉直樹さんの小説家としての実力、お笑いの世界の舞台裏を感じられる読書体験ができた。
漫才コンビ、スパークス(火花)として活動する徳永と、先輩コンビ あほんだらの神谷との物語。
芸人の先輩、後輩関係のひとつの形とか、又吉直樹さんのお笑いに対する考えとかが随所にちりばめられている。
火花が芥川賞をとった時に、話題づくりだ!賞に値するレベルの作品ではないという意見も飛び交った。
他の選考作品のレベルがどうだったかはわからないけど、しっかり小説してます。プロフェッショナルのレベルの文章であるのは間違いないです。
誰にでも書けない。
そして内容も、漫才師としての体験が無いと絶対に書けない世界観で、オンリーワンな作品になっている。
全体的には凄く読ませる。
ただ、ラストは好きじゃないですね。最後に、徳永と神谷でする旅行。
ラストに漫才師としての又吉直樹を詰め込み過ぎたように感じられた。
巻末には、芥川賞を受賞した記念のエッセイが載っている。
コンビ、ピースを始める前は、線香花火というコンビで活動していた事を知った。
やっぱりスパークス(火花)は又吉直樹さんの過去の分身なんでしょうね。
徳永も神谷も又吉さん自身であったり、周囲の人のパーツを詰め込んで一つのキャラクターになっているんでしょうね。
私小説って、小説という虚構を通して真実を描いているところがあると思うので面白いジャンルですよね。
又吉直樹さんは間違いなく小説家としてのレベル高いです。
他の作品も読んで観たいです。
恋愛小説の劇場が気になりますね。
しかし、才能ある男はいいですね。
イケメンで、文才あって、お笑い芸人としても一花咲かせて。
羨ましい。
Kindleセールで購入しました。
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そして、読書は読むから聴く時代ですよ!
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