つまらない訳ではないけど、古臭いかな。
北野武、村上龍、五木寛之、落合陽一とか並べて読むと、落合さんが未来志向の話なのに対して残りのお三方は、現代人はバカなやつばっかり、昔の本物志向の人間を見習えってスタイル。
そりゃ、現代まで語り継がれるような、昔のカッコいい人の話は、いい話なんだから逸話として語り継がれているんであって、忘れたいクソみたいな過去は風化で流されているだけじゃないかなと思う。
間抜けな世の中を鋭く指摘して、~を見習ったらどうなんだというスタイルは、マスメディアというものが登場して、共同体における”共通の価値”という概念が作られてからのスタイルというか芸ですね。
大衆が流れであっち向いている時に、逆張りして反対の事いって目立って魅せる。
お三方とも、そういう芸のプロフェッショナル。
たけしさんなんて、ブレークのきっかけはそれなんだからこういうのは得意に決まってますね。
伝統芸と思って聞く分には面白い!
テレビ、雑誌、映画などの衰退産業の中に身を置いていると、若い奴は頼りなくしっかりしろと言いたくなるんだろうけど、多分たけしさんが認識できていないSNSとかYouTubeみたいな映像メディア、伝統的ではない芸術とか世界のどこかで必ず面白い潮流はあるはずです。
僕は、科学技術信者だし、人類の未来は基本右肩上がりで良くなると信仰しているので、反発したい気持ちもあるかもです。
終わりの方の章で、いつからか仏壇を拝むようになった話しが乗ってました。
僕も、3年前から、マイ宗教を持ち(一応神道)拝む習慣をつけているので、ああ、これはいいよね!って共感して読ませて頂きました。
ゆるーい宗教信仰いいですよ。おススメです!
あの番組はこうつくられたとかの裏話や弟子との関係の話も面白かったです。
ひょうきん族 vs ドリフの振り返り話も印象的でした。
打倒8時だよ全員集合でひょうきん族を頑張ってきたけど、視聴率は越えたけど、ふり返ると、ひょうきん族の笑いは当時の常識を壊して笑いとっていただけで、今見ると全然笑えない。
対してドリフの笑いは伝統に根付いた、計算された笑いで今見ても全然色褪せず面白いって書いてました。
そのエピソードは興味深いなと。
ディスり芸として読まれる事をお勧めします!
現代人としては、たけしさんはこんな事言ってたってあんまり心持って行かれない気概を持ちたいですね。
たけしさんは ”凄いけど” と言える新しさや視点を持てるように生活したい。
こういう話しに飲まれてしまってはいけないなと思いました。
読書は読むから聴く時代ですよ!
本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。
超おススメの読書方法を紹介したこちらの記事も是非ご覧下さい。
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