恥、過ち、みじめさは、筆力さえあれば大きな財産になるのか。
夫のちんぽが入らない の、こだまさんが送るエッセイ。
本書を読む前に、私小説 夫のちんぽがはいらない を先に読まれる事をお勧めします。
本書の背景が解ります。
この人の文章センスは抜群ですね。
比喩表現とか
引用:ここは、おしまいの地 953ページ
20km の距離を表現するのに、ガリガリ君が青い液体になるなんて表現できるだろうか?
素晴らしい。
ヤンキーと付き合った話、クセ―家に住んで鬱気味だった夫が快活になった話しなど、どれも吹き出さずには居られない話。
本書で衝撃的だったのは、前作、夫のちんぽが入らないも、こだまさんが作家活動している事も夫に内緒だという事。
夫のちんぽが入らないは、こだまさんの自身の恥部を吐き出した私小説。
折れそうな心を手段選ばずなんとか支えたサバイバル記でもある。
内容的には、並みの旦那なら許せず三行半のような事。
これだけの、メガヒットを飛ばした本なので、夫も当然読んでいて、それを知った上で、自らの風俗通いと相殺清算して、夫婦としてのお互いにかけがえのない部分を因数分解して認め合うみたいな、そんな世界だと思ってました。
知らなかっただけだったとはw
いやー、墓場まで持って行って欲しい。
夫さんに近いひとは、これ奥さんの本じゃないですか?なんて絶対伝えないで欲しい。
そうであっても、この夫婦のありようは素敵ですよ。
ダメな所じゃなく、良いところにフォーカスして、ダメなところは関心を持たない、目に入れない。
最新作の いまだおしまいの地 も読みたい。
ネガティブな経験や感情って、なにかのきっかけで財産になるんだなと。
それには記録も大事かも。
自分も、いい事嫌な事、なるべく文章で記録してゆきたいなと思いました。
人間新しい情報を入れるために古い事はすぐに忘れてしまうので。
読書は読むから聴く時代ですよ!
本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。
超おススメの読書方法を紹介したこちらの記事も是非ご覧下さい。
この方法もいいですし、Audioブックもプロ俳優さんの読み上げでなかなかいいですよ。
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