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【読書メモ】終身不能囚 森村誠一

終身不能囚 森村誠一

終身不能森村誠一

 

終身不能囚 傑作短編集(五) (講談社文庫)
 

 相変らず緻密に組み立てられた短編小説。

巻頭の「紺碧からの音信」は森村さんが親交があったと言われる大藪春彦風。

細部にわたる戦闘機の操縦訓練の描写。

同じ時代の小松左京の文章の感じにも似ている。

手塚治虫が劇画ブーム時代にブラックジャックを描いたみたいです。

ちょっと他の話とは毛並み違って面白い。

 

タイトルの「終身不能囚」

主人公は、不慮の事故でインポテンツになってしまう。

そんな旦那を美しい妻は、夫婦はセックスが全てではない、セックスが無くても変わらず貴方を愛すと言ってくれる。

妻は、万全に働けない旦那に変わって家計を稼ぐために保険セールスマンになる。

営業の才能を開花させトップセールスレディーとして活躍する。

ある日突然、ラブホテルで火災に巻き込まれ妻が死んでしまう。

信じていた妻がなぜそんなところで火災に巻き込まれたのか、、、

次第に、妻の相手へ恨みが募ってゆく。

相手は会社の人間か顧客とあたりを付けて妻の不倫相手を探して妻が務めていた保険会社へ入社する。

ついに突き止めた相手は意外な人物だった。

 

この話も森村誠一らしいお話でした。

終身不能囚 傑作短編集(五) (講談社文庫)
 

 

読書は読むから聴く時代ですよ!

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