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ブロガーリチャードの読書記録です。

【読書メモ】生きてるだけで疲労困憊 rei

生きてるだけで疲労困憊 rei

生きてるだけで疲労困憊 rei

 

 

 発達障害着いたらreiさんの初の書き下ろし書籍化。

生きづらさを感じているすべての人が読みたい良書。
前半はreiさんの半生が綴られている。
世の中は弱者に対してこうも残酷なのかと思い知らされる。
小学校に特別支援学校へ進んだ reiさんや、reiさんの仲間達に次々訪れる酷すぎる試練。
生まれ落ちる環境は自分では選べない。
愛は地球を救うでは絶対に描かれないであろう負の部分。
本物の弱者は声を発することもできないし誰からも救いの手など差し伸べられない。
そんな中人生を少しでもましなものにしようと自ら能動的に動いたことのみが、少しでも現状よりましなポジションへ移動するための方法だったと言う事を体現したエピソードは、読んでてすごく刺激になった。
発達障害の当事者のみならずすべての人に当てはまることだと思う。
ゲームは配られたカードで最善の勝負をするしかないのだ。
 
高校進学時のとあるエピソードを振り返る件が印象深かった。
親に制服を買ってもらうことを言い出せず自ら高校の制服を調達することになった。
たまたま声をかけた入学校のOB にお古の制服を譲ってもらええないかと頼むと快く一式くださった。
そこからreiさんが学んだ事は、向こうからやってくる人間は自分を利用しようとしている輩が少なくない。何か思惑や意図があるから近づいてくるので傷ついたり怪我したりするような出来事に巻き込まれやすい。
しかし、こちらから積極的に近づいていった人間は大きな分母の中から選ばれたガチャなので、案外当たりの出会いになることも少なくない。
人はお願いしますとお願いされて無碍には断らない程度には世間は優しいのだ。
この話はよくある旅行記にも真理として描かれている。
見知らぬ異国の地で外国人の自分に話しかけてくるような人間は詐欺師であることが殆ど。
こちらから話しかけた人間は思わぬ大親切を受けることもある。
人生ゲームは確率を意識して進めるのがより良いリターンを得るコツなんだと読んでてすごく実感した。
恋愛について書かれた章も面白かった。
青年になり色気づいたreiさん。
オタク仲間の中で女子に唐突な告白をするもの達が現れた。
ほぼ全員が成功しなかった、気持ち悪がられた。
ただその結果は10年後に現れていた。
学生時代そんな恥ずかしい大失敗をした者達はその後再開で既婚者になっていた者が少なくなかった。
ほら言わんこっちゃない告白なんかするからと笑い告白なんてバカをみる真似はしないんだと行動しなかった者はもれなく現在でも独身者。
その場は明らかな失敗で負けであるが、そういうものを糧として次は負けないように進化して勝負続けていると、回を重ねるごとに勝てる確率が上がっていくのである。
取り返すのに多大なコストがかかるような負け方を避け、よりマシになるような選択を、損失覚悟で投資を続けていればいつか大当たりする。
それは商売でも、仕事でも、趣味でも、恋愛でも、全ての人の営みに共通する必勝法なのだ。
そんなことを教えてくれた本でした。
 

 

読書は読むから聴く時代ですよ!

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