前半はフジテレビの弱小だった時代からトップテレビ局に登りつめ、その後緩やかに衰退していく様子に触れている。
フジテレビは、面白い企画であれば採用会議を通さずとプロデューサーの裁量で放送決定をしてしまう機動力の高い組織だった。
昔のトップはTBSで、面白い企画がプロデューサーレベルでいいねとなっても、会議にかけられると採用されないと言うことが多々あったそうだ。
そんな即断即決が制作会社に受けて、面白い企画はまずフジテレビにもっていくと言う流れができ、花開いたのは80年代のバラエティーやトレンディードラマのヒットの数々だ。
業界の弱者だからこそ、ゲームチェンジするような新しいスタイルを作っていた。
トレンディードラマは大物作家さんに脚本を書いてもらえないのを逆手にとり、作家の新人育成から始めた。
ところがそういう成功体験を持った世代が管理職になると、若い世代に裁量を委ねると言うスタイルは薄れてゆき、家だったバラエティに関しては、データマーケティング手法を確立した日本テレビに首位の座を譲ることとなった。
後半は、時代を変えた報道番組、ニュースステーションとサンデープロジェクトに触れている。
テレビの報道を1つで政治家が侵略させられたりなど大きな影響を持った。
それほどの人気だったと言う。
それまでのニュースはニュースを淡々と客観的に直すと言うスタイルが主流だったのだけど、キャスターが意見を述べたりするのは画期的。
振り返れば、この時代あたりから、一般民衆は自分の頭で考えずに、メディアに考えてもらうでいくつか意見を出してもらい、自分の考えに近そうな意見を自分の意見とするような、今のインターネット言論に似たような流れはこの頃から強くなったのかもしれない。
ワールドビジネスサテライトのキャスターが小池百合子さんだったのはこの本で知りました。
この本を通して平成の番組を振り返ってみると、今の個々人にチューニングされた情報の発信みたいな現象は、平成の時代にすでにその源流みたいなのができていたような印象を受ける。
国民全員が好きと言うよりも、世代やターゲット層など想定してそこにコンテンツを作り込む。
インターネット時代ほどの多様性でないにしろ、テレビ局と言う中でそれをやり始めたのが平成時代だったのではないでしょうか。
読書は読むから聴く時代ですよ!
本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。
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凄く使いやすくなった。