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ブロガーリチャードの読書記録です。

【読書メモ】自動車の社会的費用 宇沢弘文

自動車の社会的費用 宇沢弘文

自動車の社会的費用 宇沢弘文



 

後半から内容がとても難しくて全然ページが進まず。
残念ながら途中挫折することになった、、、
もうちょい読書力が上がったら読んでみよう。
 
こちらのほうはClubhouseで※NYMBY問題が取り上げられたときに参考図書として紹介されていた。
※Not in my back yeard. 社会的に必要なことは理解するけどうちの庭裏だけはやめてくれという問題。
 
1970年代当時は、年間2万人も交通事故で亡くなっており、事故に関わった家族も含めるとものすごい数の日本人に被害のインパクトを与えていたにもかかわらず、自動車産業の育成、トラック輸送による道路網の整備などの経済合理性を優先して、犠牲者や環境被害については無視をしてきた。
 
そうなってしまう構造の原因を、この時代の経済学の常識、コスト&ベネフィットの考えを批判。
例えば、成人1人が亡くなったとして、その人が生涯稼ぎ出してであろう稼ぎを平均年収でもって損失コストを算出する。
一方、自動車が売れることや、道路が生み出す流通のもたらす利益を算出してそれらを天秤にかけて、ベネフィットの方が上回るようであればそれは進めた方が良いと言う判断を下していた。
 
でも実際コストとして計算される人間は人格を持っており、数字だけでは語れない価値を本来持っている。
 
また、これらコスト&ベネフィットの計算には、公害被害は計算に含まれていない。
 
モータリゼーションの発達によって、路面電車やバス、列車などの公共交通機関が減ってしまい、車を持っている人と持っていない人との間に不平等が生じてしまっている。
 
また、経済の原則として、利用者が利用にかかるコストを負担するのが筋であるが、道路に関しては自動車利用者や自動車販売会社は払うべきコストを納税者に押し付けて逃れていると言う見方もできる。
道路の建設コスト、公害被害に対する補償、自動車が引き起こす事故への補償、1部の負担はあるが全額負担しているわけではなく、殆どフリーライダー状態になっている事を指摘している。
そんな調子で、コスト&ベネフィットと言う考え方へのアンチテーゼを本書は示している。
 
出版から50年経った今も、自動車は道路の王様であり続けている。
宇沢弘文が問題にしたこれらは、根本的には今も変わりなく存在し続けている。
 
自動車王制状態を疑問なく受け入れている考えは早々に変わる事はないでしょう。
おそらく税金の重みづけや自動運転、道路デザインなど、テクノロジーが解決していくのではないかと思います。
 

読書は読むから聴く時代ですよ!

本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。

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