レンジファインダー時代の、ニコンSシリーズから歴代フラグシップ F5までを詳細に解説。
開発エピソードや、内部分解写真。
メカ機構の説明など、フィルムのニコンのカメラが好きな人には堪らない一冊。
僕も、一眼レフに関しては、F F2 F3 F5 を所有したことがある。
フィルムを巻き上げてシャッターを切ると、なぜ当時ニコンが一眼レフの王者だったのか良くわかる。
ニコンに対抗したCanon F-1 も素晴らしいカメラですが、ニコンの質実剛健さには届いていないように感じる。
ボディーもそうだけど、システムを支えるNikkorレンズ群は表にしてみるとこんなに沢山出ているんだと驚かされる。
そんなニコンも今はカメラ事業瀕死の状態、、、
寂しいですね。
iPhoneとか新しいテクノロジーもいいですけど、こういう世界に誇る工業文化みたいなのは本当は日本人全体で支えないとダメなのかなと最近思います。
古いニコンを現物資産として扱って、みんなでブランドを支えることが、日本の生き残りなのかも知れないですね。
ライカがあんなに高価でも市場に支持されるのは、やっぱりそういうブランディングのうまさがあるからなんだと思います。
そういう部分に日本の生き残りのヒントがあるのかも知れないですね。
そういう事を落合陽一さんの本や、デービッド・アトキンソンさんの本に学ばせて頂きました。