面白かった。
特に、カルロス・ゴーン逮捕の背景をそういう読み取り方もあるのだと勉強なった。
(真偽は別として)
しかし、暴力団はスゴイ人材の宝庫ですね。
こんな金融エキスパートみたいな人まで揃えているんですから。
お金=人の信用を形にしたもの という認識はあったけど、それを担保しているのは暴力装置という考え方は言われてみれば目から鱗で勉強になりました。
第一章 カルロス・ゴーンの逮捕劇裏側を、マネーロンダリングに手を染めた事ある筆者でしか書けない解釈説明。そういう見方もあるのかという面白さ。
かなり沢山の人間がかかわってますねこれは。
第ニ、第三章 貿易の仕組み、金融を支配しているのはなんだかんだアメリカで、なぜならドルの価値=アメリカの暴力の支配力といいかえれるという話し。
なかなか勉強になる解釈。
ただ、ゴーン逮捕がアメリカの意向で行われたという説明は話半分ですね。
そういう力学もあるとは思うけど、それがそれほど強力な力とは信じがたい。
第四章 堅気できた筆者が極道に入り、石油ブローカーとして暗躍する個人史。
その過程でバブル期がどんな時代だったのかを伺い知れる。
第五章 アングラマネー経済というのがどういう人たちの間で成り立っているのか、歴史を踏まえての説明。
アルカポネとかゴッドファーザーの時代の歴史。
黒組織と政府機関がどういう付き合いをしていたのか。
第五章 日本のヤクザが起こした金融事件。
第六章 ビットコインやフィンテックやAI投資など、現在起きている金融革命の話。
ダークサイドから眺める経済面白かったです。
テロとの戦いの名目で、タックスヘイブンをアメリカが叩きつぶした為に、リーマンショックのトリガーになってしまったという視点で描かれたこちらの本と絡めて読むと面白い。
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こちらの記事も是非ご覧下さい。
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