リチャード 読書好き好き!

ブロガーリチャードの読書記録です。

【読書メモ】静止力 地元の名士になりなさい えらいてんちょう

f:id:mocchipa:20200112102910j:plain

えらてんさんの本。

Kindle Unlimited 入りしていたのを発見。

堀江さんの話題の書、多動力へのカウンターな。

多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)

 

 

感想から書くと、目のつけどころうまく納得させられる部分多くて面白かった。

目新しい考え方は新鮮で感動を覚えやすく読んで高揚感に包まれるけど、こういう保守的な話も時には大事だなと思わされる良書。

 

どっちが正しいって話ではなくて、戦略の一つだね。

グローバル戦略とローカル戦略の話でもあるのかも。

 

人の生き方は自由だけど、ローカルをしっかり固めてからグローバル展開するような生き方したほうが失敗少ないんじゃないか、ローカルさえしっかりしていればグローバルな挑戦して敗れた時も何度でもやり直せる。

 

今のメディアの風潮として、部門や分野や国の垣根を越えれるグローバルな人間になろうぜ!みたいなメッセージが溢れていて、若い人がそこに誘導されると、才覚あればそれで成功していっちゃうけれど、そうじゃない多数の若者が何者にもなれず、人からも信頼されず消耗していっちゃう事を警鐘するような、そんなメッセージに受け取れました。

 

具体的には、※地元をもって、地元を観察し、地元に溶け込み、地元の町内会や、商店会に加盟して、寄り合いにも出て、人と交流して、地元の人に貢献して、信頼を得る生き方をすると、世の中の風潮がその真逆を行っているので、そっちに逆張投資するとお得なリターンがありますよて内容。

※ここでの地元の定義は自分が生活の拠点にすると決めた土地。出身地は関係ない。

 

先に読んだ、しょぼい起業で生きてゆく しょぼい婚のすすめにもつながる内容。

 

しょぼい起業で生きていく

しょぼい起業で生きていく

 

 

強く書いているのは、自分じゃない他人から、あの人はいい人ですよ、あの人は信頼できますよって言われるようになると強いという事。

ネットに書かれる評判よりも、知っている人の口コミの方が人は信頼している。

地域住民のみんなから信頼されている人のお店はなかなか潰れない。

そういう信頼は、生の人と人とのふれあいでしか築けない。

 

未婚、少子化問題への解答はしょぼ婚のすすめに書いてある。

しょぼ婚のススメだけ読んだだけでは、わかりにくかった部分が静止力とセットで読むと全貌が見える。

 

昔は、地域や会社コミュニティーの中で、周囲から勧められて、結婚に至るって事が多かったから多くの人が結婚した。

今は、そのコミュニティーの結束が希薄になっているから未婚、少子化が起きてる。

(とは書いていないけど、そういう風に解釈しました。)

 

しょぼ婚のすすめで書いてあったのは、結婚て言うのは信頼価値を簡単に高められるお得な 「戦略」 として説かれている。

結婚するだけで周囲からはちゃんとした人と見られるし、子供ができれば、そうそうおかしなことはしないだろうと言う目で見てもらいやすくなる。

なので、結婚はお得だし楽しいからみんなしようぜと書いてある。

 

人から勧められた縁談は、この人ならこれぐらいの人が釣り合っているだろうていう周囲からの自分の評価。

紹介される相手は、年齢を重ねれば重ねるほど普通は条件が悪くなっていくから縁談があったら、早ければ早いだけいいから早く結婚した方がお得。

だれからも紹介されないという事は、信頼がおけない人物と評価されているという事だから、地域や周囲に貢献して紹介される人になりましょうと言っていた話に、この静止力の内容につながってゆくのですね。

 

結婚相談所に登録とかよりも、町内会に加盟して、青年団や商店街活動にも参加して地域住民の交流して、あの人はいい人だねと思われて、出会いが無いんですよーって呟けば、相手は周りが用意してくれるって話だと解釈しました。

確かに、友達にも、そういう繋がりが縁で結婚した人いますね。

 

冒頭にも書きましたが、戦略論です。

どっちが正しい、正しくないの話ではないです。ひとつの戦略提案ですね。

年寄りの著者がこれ書いちゃうと途端に説教臭くなりますけど、若いえらてんさんがこれ書いているのがいいと思いました。

読んだあと、好き、嫌いと別れそうですけど、一つの意見としては価値ある内容だと思いました。

 

是非読んでみて下さいね。

ページ数も少なくてすぐ読み切れます。

 今ならKindle Unlimitedで読めますよ。