共に1回観たことがある。
原作は意外にも短編小説だった。本書も、時をかける少女をはじめ、3つの話が収録されている。
原作を読むとアニメ版は殆どオリジナルストーリーなんですね。
映画版は原作を下敷きに設定や話を肉付けした内容。
SF小説でもあり、和子と一夫の切ないラブストーリーでもありという感じですね。
やっぱりこの小説でもライトな読み心地ですね。
読みやすくてリラックスして読める。
複雑な科学描写も、複雑な心理描写もない。
今ではタイムリープっていう設定はありふれているけど、50年前は結構新鮮な設定だったのかも知れないですね。
これだけ、関連作品が作られているという事は、それだけクリエイター達の間で愛され続けているという事かも知れないですね。
原作を愛して実写が作られ、原田知世の可愛さに影響されてアニメも作られみたいに、時代時代の時をかける少女が作られ、遺伝子が継がれてゆくものなのかも知れません。
現行の文庫版の装丁イラストも、貞本義行さんが描いているのも、アニメ版に携わった縁もあるんでしょうけど、そういう作品へのリスペクトみたいなのを感じました。