大ヒット映画の原作。
この映画から、岩井俊二監督作品はブームになった。
タイムリー世代だけど、ラヴレターもスワローテイルも花とアリスも観てないんですよね。
記憶が確かなら、ずーっと低迷していた邦画映画。
ラヴレター以前は 映画=洋画 みたいな時代が長く続いていたのに、この時代あたりから映画館で邦画を観るみたいなのが復活してきた。
さて、小説版ラヴレター。
大筋としてはとてもいい話。ほっこりする感じのラブストーリー。
おもしろいなとは思うけど、そんなに綿密に推敲重ねて書いた感じがしない。
死んだ元恋人の事を忘れられない主人公。
でも、今は恋人の友人と交際中とか、潔癖な読者だったらその設定だけで本を閉じそう(笑)
そして所々に挟まれるプチストーリー。
おじいちゃんが、高熱で重症のもう一人の主人公藤井樹(女性)を背負って病院に運び、おじいちゃんは瀕死になる話とか。
図書館の本のページをびりびり破いてポケットにしまう常習犯の図書館の主とか。
ストーリーとストーリー、キャラクターとキャラクターが登場させるだけさせといて全然つなげないのw
もう一人の主人公、恋人と同姓同名の藤井樹(女性)。
最初の方に手紙をもらったときに、藤井樹(男性)だれですか?みたいな感じなのに、話が進むにつれ、藤井樹(男性)との思いで話が出るわ出るわw
早々忘れないってレベルで濃密に関わっているのに、最初はすっかりそんな事忘れちゃってるの。
岩井俊二監督の映画は観てないけど、ラヴレターでコンビだった脚本家、北川悦吏子さんが監督した作品 ハルフウェイ。
この映画も岩井俊二さんがプロデューサーで参加してますね。
あの映画もバランバランでなにが言いたいんだみたいな映画でしたけど、観終わるとなんかほっこりして良かったなぁみたいな後味の不思議な映画でした。
劇場版のラヴレターもそんな感じの映画なのかも知れない。
小説を読んだ後に、映画版のキャスト見たら、中山美穂、柏原崇、豊川悦司、酒井美紀 なんですね。
時間あったら映画版のラヴレターも観てみたい。
岩井俊二監督の最新作品、ラストレターも公開になりましたね。
庵野秀明監督まで役者として登場しているのが気になります(笑)
こちらの小説もKindle Unlimitedで読めます。
好き嫌いはわかれそうですが、はまる人は、はまる小説だと思います。