先に読んだ同著者の本がかなり面白かったので、評判良さそうなこちらを買ってみた。
この本もかなり面白かった。
この視点が凄いな。
面白い。
20世紀までは、ファッションとそれにまつわる経済というのは恋愛、とりわけ非合法な恋愛がそのガソリンとなって走り続けてきた。
ところが、21世紀にはいるとその強力なエンジンが機能しなくなってきた。
洗練すればするほど持てなくなり、対異性ではなく同性同士のマウンティングであったり承認の為のファッションの傾向が強まっている。
ファッションに凝れば凝るほど男も女もモテから遠ざかるジレンマ。
メディアが作り出す流行とかが機能しなくなったのもある。
女性のファッションに目を向けると、カワイイとエロい。
一見、男性にモテるにはみたいなワードに見えるけど、完全に女性が女性に対して努力しているところというのが面白い。
なんにおいてもファストコンテンツの時代なんだとか。
プロが綿密に練りこんだ高いクオリティーのものより、素人ぽい文章や写真やファッションやらを人々が求めている。
圧倒的かっこよさよりも親近感。
みんな低クオリティーでも、速くしりたいし、速く共感したいし、速く忘れたい。
20世紀は、アンディー・ウォーホールが皮肉ったように、大量生産、大量消費社会だったけど21世紀はそれがもっと進んでいる。
デジタル革命が、あらゆるものの価値を激安にしている。
技術や文化は、昔ほど価値がないんだよねーぐらいの自覚をもって過ごした方が生きやすいのかも知れない。
中野香織さんの本はまりますね。
視点が鋭くて。
こちらはKindle Unlimitedじゃないんです、、、残念ですが。
Kindle Unlimitedで史上最高に読書が手軽になっている時代だと思います。
以前記事にした超高速読書法ももしよかったらご覧ください。
今日も、部屋掃除しながら耳で1冊読んじゃいました。
Kindle Unlimited セール中ですよ!