
大石さんのことはビットコインで知って、企業コンサルタントということをこの本で知ったというか、認識したかも知れません。
大石さんのビットコインの本がすごくわかりやすく勉強になりました。
非常にシンプルで要点を抑えて論理的な文章を書く人だなという印象を抱いてました。
さて、本書はまずタイトルが目を引きますね。
社会人1年目が学ぶことってでかい主語でタイトルつけちゃうと、いやいやお前が社会人を語るなよ、俺の業界はうんちゃらかんちゃらという批判も飛んできそうなものですが、このタイトルにすることで説得力、信頼感、他の業界の人からの関心を得たり、いろんな点で秀逸ですね。
コンサル一年目というタイトルになっていますが、内容的には社会人一年目と読み替えて差し支えない汎用性を持っています。
とても為になるし、この本の書き方も内容に違わない書き方でとても勉強になりました。
新社会人へのプレゼント、社内の新入社員研修用の課題図書にしてもいいかもしれません。
読めばなるほど納得な話です。
よく言われるような話が多いですけど、大石さんのシンプルな文章でより説得力をもって明日から実践しようという気になります。
この本に書かれているような考え方や仕事の進め方を日本に普及してゆくことが、本当の意味でのグローバル化なのかも知れないと思いました。
仕事の進め方のフォーマットを共通化してゆくということは、業界の垣根を越えて仕事する、国や文化圏を跨いで仕事するというときに生産性の向上につながる話になるんだと思います。
逆にこれがバラバラなのが日本の現状なのかもしれません。
特にモノづくりなんかは、どんどん機能が複雑化、ブラックボックス化しています。
より優れたものを作ろうとすると、広い世界から資源になる技術を集めてこなければ勝ち辛くなってきてます。
その時にこういう共通フォーマットを持っているとスムーズに進めれるのでしょうが、持っていないと、仕事の進め方から手探りせねばならずコストもかかり、結局内製や古くからの付き合いの企業に委託するみたいな形になりがちなのではないでしょうか。
かつての日本はメカもエレキも世界一のものが日本国内にあったから強かったのでしょうが、今はそれに加えてソフトウェアの要素が入ってきているのでなかなか世界で勝てなくなってきています。
本のなかでも印象的だったのは
- 結論から話す。
- 顧客と駆け引きしない。
- 数字はもっとも強力な世界共通言語。
- どんな職種の仕事も常に相手の期待値を上回る仕事をするのが次の仕事を呼び込むコツ。
- ロジックツリーを使いこなせ。
- 結果から逆算して計画を立てる。
- 仕事はクイックアンドダーティーが基本。
- 自分の意見をもつ。
このあたりですね。
話が専門的になって長くなるような話は、参考図書だけ示して説明が省いてあります。
本の作りそのものが本の内容を反映したものになっているのが流石です。
かぶれやすい僕は、この本読んでから旅行計画を次のように立てました。
やりたいことを決める → 目的にあったプランを検索する。
富士山がきれいに見えるスポット2か所、おいしい海鮮丼を食べる、さわやかハンバーグを食べる、雨の日でも観光を楽しむ。
この希望をかなえられる施設やプランを調べて、それが時間的にうまくつながるように並べるという感じです。
いつもなら、旅行雑誌や、目的地にどんな観光施設があるのかピックアップしてからやりたいことを決めてゆくでしたけど、確かに逆算していったほうが良いプランが建てられた気がします。
外資系コンサルタントというのはこういう思考を徹底的に叩き込まれるのだなということをあらためて知れました。
大石さんは最近は サトウヒロシ というアカウントで新コロナ感染症に対して情報発信を繰り返します。
こちらも本当に的確な意見で、僕も早々に意見を変えさせられ説得されました。
いろんな意見の立場の人も一度読んでみてほしいです。
読書は読むから聴く時代ですよ!
本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。
超おススメの読書方法を紹介したこちらの記事も是非ご覧下さい。
この方法もいいですし、Audioブックもプロ俳優さんの読み上げでなかなかいいですよ。
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