やはり、コンサル会社出身の方が書かれた本です。
こういう合理的な考え方が身につくと本当にいいですね。
憧れます。
良かったなと思う点。
- ディベート、交渉、プレゼンテーションの違いを認識せよ。
- 分かりやすい表現に気を付ける。
- 日本語の曖昧特性を排除し、論理的に話す癖を身に着ける。
- どんな形勢の時も平常心を保ち、常に勝てる材料を探す。
- 悪徳交渉戦術を学び、パターンに遭遇した場合はそれは戦術だと認識して冷静に対処する。
- 譲歩は負けではない。譲歩した部分は次の攻撃材料になり得るので交渉はパッケージで考える。
- マズローの欲求ピラミッドを思いうかべ、相手の欲しているものが、お金なのか、名誉なのか、承認なのかやり取りの中で探る。
- 論理ピラミッドの考え方は文章作成の参考になる。
日本語の曖昧表現を直すの章は面白かったので、ここにメモ的に残します。
主語と述語を明確にする。
日本語は主語が省かれがちなので、主語がなにかを意識する。
小学校教育では、漢字を覚える授業で度々主語が省かれている。
- (私は)家を建てる。
- (私は)本を読む。
- (私は)学校へ行く。
「この企画は積極的に推進すべきだ!」
これも、は が使われているから この企画 が主語に感じるけど、本当の主語は隠れている。
我々は とか 我が社は が主語です。
論理接続詞を使う。
曖昧接接続詞 ~あり、~おり、~が、~き、~し、~て の使用をやめる。
論理接続詞を使う ~の結果、~にも関わらず、~して以来、~に加え、など。
本商品の市場は成熟期にあり、価格は安定している。
このありは、繋がりを明確にしていない。
成熟期にある故、成熟期のうえ、成熟期にあるのみならず など、前後の文章で意味が変わってくる。
抽象表現をやめる。
推進する、促進する、強化する、見直す、構築する、増大する、合理化する。
これらの言葉はあいまいになるので避ける。
でも、日本社会ではこの曖昧表現で煙に巻いて乗り切る事案も多いですよね。
特性を意識するのは大事かもしれない。
あと、マインドに言及したところは参考になりました。
仕事の価格交渉や、はたまた家庭内、就職面接や恋愛の交渉などの場面で、負けたときのショックを軽減するために負けるかもしれないと思って挑む勝負は勝率が下がるんですね。
どんなに不利な形成でも常に勝つことを意識してないと勝率を上げれない。
その時のマインドとしては。
こうなるのが理想である、でも現実はそう思い通りにならない事もあるというマインドが大切という話。
大石さんのこちらの本を補完するような内容で為になりました。
交渉事が多い人は、参考にすると役立つことがあるかも知れません。
読書は読むから聴く時代ですよ!
本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。
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