なかなか良いラブストーリーでした。
時代を彩ったアーティスト 浜崎あゆみさんが今だから明かせるエイベックスの元専務 でプロデューサーであるマックス松浦さんとの恋の物語。
実話をベースにしたフィクション。
浜崎あゆみさんによる口述を小松成美さんが小説に書き起こしています。
街を歩けば騒ぎになるようなスーパーポップスターも、恋する心は普通の人と変わらないのだなと。
そしてこんなに強く愛し合う二人でも、そのエネルギーが強すぎると悲劇的な別れを引き起こしてしまうのだなと読んでて胸が苦しくなりました。
一応フィクションということでした。
松浦さんが浜崎さんに告白して交際がスタートする件はフィクションぽいなと思いましたw
いい大人がそんな熱い告白するか?ってww
いやいや、野暮ですねそんな突込み、、、
交際中の松浦さんの「俺を信じろ」という男気はすごくかっこいいですね。
俺が引っ張ってゆくんだっていう心と自信をもっていないとなかなか言えないですよ。
その言葉を信じて、厳しいレッスンも、厳しいスケジュールも頑張りきる浜崎さんのピュアさに感動してしまいました。
この浜崎あゆみプロジェクトが落ち着いたら、松浦さんと結婚して松浦さんと子供だけのために歌いたいという想いを綴った個所や、松浦さんの為に静かな日常を楽しもうと料理を勉強して振舞ったり、そういうスーパースターの普通の可愛い女性の部分の描写がとても良い。
浜崎あゆみさんは僕の1個上でちょうどドンピシャ世代なんですけど、若いころはそういうメインカルチャーに反発したい想いが僕自身にあって、浜崎さんの楽曲をあまり頭に入れてませんでした。
小説の中に歌詞が頻繁に出てくるんですけど、曲を知っていたほうがその詩の内容に感動できたかもしれません。
90年代、2000年代を席巻したavexのサウンドは、マスコミや広告会社と結託して作り出したオリコンチャートで、お金儲けの為の音楽産業みたいなイメージを若いときはもっていました。
音もペラペラの電子サウンドという印象。
ところが後に、Webで出会ったオーディオマニアの方の浜崎あゆみサウンド論を読んだり、オーディオマニアでクラブDJでもある知り合いの講釈を聞いているうちにその印象は誤解だと知りました。
浜崎あゆみのサウンドはコンピューターサウンドが急速に発展した頃に産み出された全く新しい音だったんです。
フィルムカメラからデジタルカメラぐらいのテクノロジー変化が、当時音楽界でも起きていました。
そして、avexは小室哲哉さんのプロジェクトなどでもっとも商業的成功を収めていた集団だったので、そこに投入されるマネー、機材やテクノロジー、エンジニア、スタッフは世界トップレベルのものだったでしょう。
こちらのオーディオマニアのページでは、そんな浜崎あゆみサウンドを賛美する内容が書かれています。
この方はガチオーディオマニアで、浜崎あゆみのJ-POPアイドルとしてのビジュアルに惚れたとかそいう導入でファンになったわけではないのです。
ピュアに、素晴らしい音源としての浜崎あゆみサウンドに惚れてしまってファンになった方です。
↓僕が浜崎あゆみサウンドに興味をもつきっかけになったオーディオマニアの方の記事です。
とにかく、コンピューターサウンドの台頭により、生楽器では不可能であった低音をつくりだすことが技術的に可能になりました。
それは、それなりの再生機器を用いないと細かい味付けを感じ取れないとマニアの方はいいます。
それを感じれるような機器で浜崎あゆみサウンドを再生したときに、そのサウンドの凄さ驚くといいます。
別のオーディオマニアの友達は宇多田ヒカルの音も凄い!と言ってました。
音楽にうるさい先輩にも、AKB48が全盛期の頃、お前らAKBのサウンドってどう思う?
歌はうまくないし薄っぺらいとおもっていないか?
全然違うからな、AKBのサウンドこそが今日本で一番先鋭的なサウンドだ。
そこらのアーティスト気取りのやつらの音質が全く違う!みたいな事を言われました。
オーディオマニアは着目する点が全く違いますね。
彼らが着目するのは楽曲にとどまらず、そのサウンドなんですね。
傾向的には時代のトップセールスのアーティストのサウンドはその時代で最も高品質ということが言えそうです。
マニアの友達の家で、マイケル・ジャクソンとBONJOVIを聴き比べしたことありますが、マイケルのサウンドは圧倒的でした。
マイケルの音の前には、BONJOVIのサウンドがチープに感じられ凄く納得した体験があります。
そんなわけで、この本を読んで、マニアの友達の家で、浜崎あゆみを爆音でいつか聴いてみたいなと思いました。
その時はこの本のストーリーを想って涙がこぼれるかも知れません。
追記
これ書いたあとに、浜崎さんのYouTube観ました。
サウンドはともかく、このMusicVideoはびっくりしました!
MTVのパロディーみたいなこんな映像が当時はかっこよかったのか?
なんだろう、外国人のエキストラの中にあゆが混じって歌ってるのがなんか滑稽でコントみたいなんですよねw
AYUMI HAMASAKI て書いてあるホワイトボードみながら外国人がごちゃごちゃ言ってミーティングしてるシーンで吹き出してしまったwww
ただ、ごついだけという理由で出演が決まってそうな日本人のボディーガードの方とかにも。
当時は普通のかっこいい映像だったのかも知れないですけど、令和にこれを見ると結構ファニーです。
あと、この本って最近ドラマ化してたらしいですね。
全然知りませんでした。
どんな評判だったんでしょうか。
濃い内容ではないですけど、スーパースターの普通の人の部分が感じられてそこが面白いです。
読書は読むから聴く時代ですよ!
本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。
超おススメの読書方法を紹介したこちらの記事も是非ご覧下さい。
この方法もいいですし、Audioブックもプロ俳優さんの読み上げでなかなかいいですよ。
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