【グロ注意!】
SM嬢を主人公としたショートストーリーオムニバス。
直接的エロ表現。SMだから当然それは暴力的なんですけど。
ただ、書き方が淡々と俯瞰してて、主人公に感情移入もあえてさせない感じとか、エロ小説なんだけど読者を勃起させる目的で書いていなさそうというか、SMを題材にしたポップアートみたいなそんな感じがする。
レイプを、特にメッセージ性も持たずに飾りとして描いて問題になったガンズの1stアルバムのジャケットイラストみたいな。
オジサン世代ならわかるでしょうか?
引用:Amazonから
村上龍は小説を通して、SM嬢という社会の異端者の内部の心情とかを読者に伝えたかったとかそういう感じのものではないですね。
この小説は、すべての男は消耗品であるを読んで、その中でこのトパーズの撮影の様子とかが描かれていたので興味持ちました。
(村上龍 監督作品)
すべての男は消耗品であるの内容からすると、村上龍は小説一本書くのにきちんと取材するんですよね。
だから、このトパーズの描写も、体験がないとちょっと書けないよねて空気もあるので、村上さんも絶対プレイはしているわなと思せる。
そして、小説の中に頻繁に出てくる音楽家っていうのは、坂本龍一がモチーフなんだろうなと想像してしまう(笑)
(エッセイの中で、仲が良い事が書かれていたので。)
なんというか、金出せばなんでもやる女おるわー、がっはっはっ みたいなバブルのオラオラ感を感じる。
一番グロイ話だと、女の子が変態のおじいさんにチェーンソーで足を切断されて強姦されるシーンがありますからね、、、
最初の方の話で、空手家のDV彼氏に鼻が曲がるぐらいボコられたのに、忘れがたい男になってるのに、そのあと付き合った優しいタクシー運転手はその優しさにイライラして唾はいて悪態ついてしまう。
女ってなんでこうなんだ!なんで優しい男を大事に出来んのだとやるせない気持ちになってしまう。
女の子はわがままだー、よくわからない生き物だー、でも、優しくしてしまーう。なにも返ってこないのにー。
引用:くるり 男の子と女の子 歌詞から
※すべての女性がそうだとは言ってません!
巻末の主人公は、映画監督もやる小説家が主人公だけど、これはかなり私小説的なところがあるのではないだろうか。
役に入り込んでしまった女優が夜監督の部屋を訪ねてきて抱いて下さいってやるシーンとか。
多分映像の方がはまる作品なのかもしれない。
村上龍さんも、監督する中、周りから監督としての稚拙さを叩かれまくって悔しい思いをしたらしいことが書いてあった。
キャストをみると、加納典明、島田雅彦、草間彌生とあるので、友情出演だったのかなと想像。
加納典明はこの頃絶頂で、エロい写真を撮りまくって話題になってた。
同時代に活躍した写真家、荒木経惟さんも、アートの為とかなんとかかんとかエクスキューズをかかげ好き勝手やりまくってたことが後に告発されている。
がっはっは、作品、作品て言えばなんでも通る時代だったのかなと、、、
小説単品としておススメなのかは微妙ですね。
村上龍のエッセイを読んだとか、映画とセットで楽しむとか、そういう場合は楽しめるのかも。
※村上龍さんはじめ、ここに書いた人々が無茶苦茶やっていた事実は御座いません。
色んな書物から、無茶苦茶やってガハハと仲間内で高笑いしていた男達が居た時代の作品というニュアンスで書きました。
Twitterで、タイムラインを珍妙な意見で埋め尽くすフェミニスト達。
点で見ると確かに珍妙なんですけど、過去には確かに女性が無茶苦茶扱われてきた時代はあったんですよね。
だからフェミの意見に賛成てわけでもないけど、それぐらい怒ってしまって、男共はみんな燃えて灰になれ!!!!て意見になってしまう人が生み出される背景は理解できる。
こちらはKindleUnlimitedではないです。
Kindle Unlimitedで史上最高に読書が手軽になっている時代だと思います。
そして、読書は読むから聴く時代ですよ!
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この方法もいいですし、Audioブックもプロ俳優さんの読み上げでなかなかいいですよ。
Kindle Unlimitedまたセールやってますね。