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【読書メモ】ブッダは実在しない 島田裕巳

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ブッダは実在しない (角川新書)

ブッダは実在しない (角川新書)

 

 KindleUnlimitedで読みました。

 

おもしろかった。

ブッダがいたかどうかは、昔過ぎて本当の本当の所は確かめようがないんですけど、客観的事実を積み重ねると、ブッダという人は存在しなかったと考える方が合理的という結論にたどり着く。

比較で、イエスはいたのか、ムハンマドはいたのかという事が近代に入ってから研究されている事の紹介。

どの宗教の開祖も、時代と共に、超人的奇跡的エピソードが付け加えられ、脚色はされていくのだけれども、ブッダについてはそもそも存在すらしなかった、もっというと仏教すら存在しなかった可能性がある。

原典みたいなのを探して古い時代に遡ればのぼるほど仏教のそもそもの教えというものが削られシンプルになってゆき、最後は玉ねぎみたいになくなってしまう。

開祖が居て、だんだん宗教として成長してゆくイメージではない。

バラモン教や土着の宗教の考え方を吸収して、そのなかから共感を生んだり、共有されやすいメッセージが集められそれが、ブッダという造られたキャラクターに盛り込まれたのではないかという見立て。

そう、ブッダはキャラ!

これが、合理的な結論。

 

開祖が開いて、その教えを伝えて、発展して広がっていったものではない。

既存宗教に対抗する過程で造られたキャラ、そしてキャラに肉付けされた物語。

そうやって造られたブッダというキャラクターや物語はやがて、チベットや中国、タイや、やがては日本にも輸出され、それぞれの国でそれぞれ解釈され、それが仏教となっていった。

キリスト教イスラム教のように、宗派は分かれて跨いでも共通する原典教義みたいなのがあるが、仏教にはそれが無い。

この聖書が絶対だ、このコーランが絶対だみたいなキリスト原理主義イスラム原理主義みたいな運動は見られるが、仏教にはそれがない。

原典というのが無いから。

 

内容は面白かったんですけど、文章が結構難しい。

もうちょい易しく書けそうな気がする。

 

ブッダは実在しない (角川新書)

ブッダは実在しない (角川新書)

 

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