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【読書メモ】なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか 二村ヒトシ

なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか 二村ヒトシ

なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか 二村ヒトシ
僕はこの本に女性観、恋愛観、家族観、人間関係、など色々な価値観を変えさせられました。
この本の前に野口 嘉則さんの自己受容と自己肯定感についての書籍を読むかInstaLiveの動画を観ると理解が深まりますのでおススメです。
近代社会は生育過程でどうしても心の傷ができてしまいます。
それは男女共に傷つくのだけど、男の方にはその傷をごまかすシステムが社会のほうに用意されているのに、女の方にはそれがない。
なので女の方がメンヘラを抱えやすい。
 
自分が受容できない、自己肯定感が低い、自分を好きになれない、この状態になるとどういうことが起きるか。
男からのストレートな愛情が受け取れなくなります。
自分への憎しみがあると、そんな自分のことを好きだと言ってくれる男の言葉に裏の意味を疑ってしまいます。
それはセックスがしたいから好きと言うのではないだろうか、何か目的があるのではないか、だって私は魅力的ではないし、ただただ好きと言われる事に猜疑心を持ちます。
また、潜在的には好きだと近寄ってくる男のことをどこかで憎んでいます。
自分が認めていない自分を好きになる男のことをどこか下に見たりしてしまう。
 
そして自分が好きではないと、そんな自分を変えてくれる、どこか自分の知らない世界へ連れてってくれそうな男性惹かれます。
これがどういう男かと言うと、自分には縛り切れない自由さを持っている人、エネルギーのある人、逸脱している人、自分にぞっこんにはなってくれない人(追いかけてしまう人)などなど、、、
 
そしてヤリチン男性も心の傷を持っており、そういう女性を支配したり、振り回したり、消費したりすることで男性社会の中で認められたり、支配欲や承認欲求を満たしたりして、本書で言うところの「インチキ自己肯定」で傷を癒そうとしてしまうのです。
 
多くの恋愛が、傷を負った同士、傷を癒すために利用し合う世界なのです。
 
メンヘラ女子は傷ついています。
その傷を彼氏や配偶者に「癒してもらおう」とします。
しかし、彼氏や配偶者は自分ではない他人。
他人は自分の思い通りに動いてくれないので、その事にストレスを抱えやすくなります。
パートナーに他責的になったり、パートナーの反応に過敏に落ち込んだりです。
自分が満身創痍では人に愛など配れないのです。
 
これは構造的な問題になっているというのが本書で得た一番の学びでした。
心の傷が幼少期から成長期の生育環境でできてしまうのが怖いですね。
無傷で大人になる事は絶対ない。
この傷を癒す方法は自己受容しかないのです。
 
自己受容をして、自らの傷を癒すことで自己肯定感を貯蓄し、心が豊かになれば、人に愛を配る余裕が出てきます。
自分自身にありがとうが言えるような状態になった時、人は初めて他者へ心からのありがとうが言えるようになります。
自分が満ちていないときのありがとうは、ギブではなく等価交換以上をどうしても求めてしまいます。
私は感謝しているのにあなたはなぜ感謝してくれないの?自分が満ちていない時はそういう気持ちから逃れることができません。
 
見返りを求めないありがとうが言えるようになると、それは相手に届きやすい気持ちにになります。
受けたに人間はその愛を喜び、心に余裕がある人は気持ちを返してくれるかも知れません。
人間関係が良くなり、良い循環にはいり、その良い環境がまた癒しになります。
 
この本の面白さは後半にもあります。
文庫版にするにあたって書き足しや言葉の書き直しを行っております。
最初は自己肯定という言葉をつかっていたのを自己受容に直したみたいです。
これは、二村さんが後に心理学の本を読むことがあり、言葉が適正でないなと思ったからです。
言葉が心理学で使われている定義に揃った事でより他書との連携がとりやすくなっています。
 
二村さんもこの本執筆時は、ヤリチンである二村さんを責めてくるような女性へのお説教になるように書いたと告白してます。
なので、実は二村さんの為の実用書になっていて、二村さんも論語読みの論語知らずのようなところがあって、人にお説教しておきながら自分はできていない状態になっていました。
それを巻末の女性心療医や女性編集さんに指摘され厳しいお説教を頂いています。
それにより、自分の欺瞞に気が付き、本書の内容が特大ブーメランとなってまた自分にささるという面白い構造をしております。
← 文庫版のみの話
 
野口さんの本を読んで自己受容、自己肯定感とはどういうことかを理解した上で読み進めると本書の内容が腑に落ちます。
 
これらの話は男女間の話に限ったことではありません。
すべての人間関係に関係してくると思います。
例えば、ここまでのの話を通過した後、こちらの本を振り返る内容がより理解できます。
いわゆる女性同士の女って嫌だね!な特徴は、傷ついた人たちの行動と似ている。
この本はそういう冒頭から入るのですが、ニ村さんの本を読んだ後にこの節を振り返ると、なぜ女性たちが傷ついているのか納得できます。
傷ついているからこそ、女は嫌だね!な特性が出てしまうのです。
 
自己受容はトレーニングは誰でもできることのようです。特別な才能はいらない。
こういう情報を得て、実践する人が増えて、愛を与えられる人が増えると世の中は良くなりますね。
 
これらの書籍を通して、人間が幸せになれる方法と言うのは、宗教、哲学、心理学などが既に答えを出しており、後は実践するだけな事に気づかされます。
実践をするにあたってやり方を信じるところで現代人はつまずいているのだと思います。
 
先人の凄さと、現代人の愚かさを思いました。
 
関連図書含めぜひぜひ読んでみて下さい!
人生が変わりますよ。
 
 
 
 
 
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読書は読むから聴く時代ですよ!

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