エッセイストのジェーン・スーさんの本。
友達に勧められて読んだ。
凄い言葉の表現が凄いいいセンス。
笑ってしまうwww笑わずには読めない。
本書を読むまで存在を知らない方でした。
40歳になったスーさんが至らぬと感じる自分をとの付き合い方を、おもしろおかしく自虐も含めて書いている。
この本は構成が結構秀逸。
前半は、スーさんがいかに自意識を肥大して肩ひじ張って生きて来たか。
男に悔しい思いをさせられた、悔しい、怒った!みたいな感じ。
よく、ある、中年女性、自分はこんなにつらい思いをしたので、若い後輩たちの為にも、男どもや大人や社会に物申す系の空気を出しているのが、後半になると、そんな自分を俯瞰するトーンになってくる。
その怒りの源泉は劣等感、コンプレックスだ!
私は私の事が好きじゃなかったんだみたいな気づきに至る。
それは、幼少期に愛されたとは感じれていなかったからだと。
お母さんが死んでしまい、家族がお父さんだけになってしまった。
お父さんはザ・昭和のお父さん。
仕事、趣味 >>>> 家族 な人間だった。
これまでお母さんがいたからお父さんと付き合えたが、お母さんがいなくなったことで、ゼロからお父さんと、お父さんからみたら娘と関係を構築する必要があった。
腹をたて、摩擦して、距離を覚えて言って、父親を好きになれなかった気持ちが少しずつ変わっていった様を書いている。
お母さんは、お父さんの後に逝って欲しかったが、この課題を与えてもらった事には素直に感謝して、この点は良かったなと素直に振り返っている。
あとがきにも、コンプレックスから憤って生きてきたが、そのせいで損したことにも気が付いた。
40代になってからは他でもない自分が自分を愛してゆこうという事が書かれている。
この本は2016年の出版なので、今スーさんは今年で50歳。
50歳になったらまた違う視点が生まれているだろか。
また機会あればスーさんの最新本読んでみたい。
低い自己肯定感、コンプレックスの認識、自己受容という視点で読むと腹落ち膝打ちしながら読める。
おススメです。
合わせて以下の参考図書もセットで読まれるとより楽しめます。