リチャード 読書好き好き!

ブロガーリチャードの読書記録です。

【読書メモ】上級国民/下級国民 橘玲

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上級国民/下級国民(小学館新書)

上級国民/下級国民(小学館新書)

  • 作者:橘玲
  • 発売日: 2019/08/01
  • メディア: Kindle
 

刺激的な内容!

なんというか可燃性が高いというか、タイトルからして煽っている。

態と刺激的に書いている部分には賛同しかねるけど、いつものようにデーターをもとにロジカルに説明する書き方は読ませるし説得力ある。

 

ちなみに、池袋の事故の老人の話はほぼ出てこない。

主には、格差社会というのが先進国を中心に全世界的に発生しているのはなぜなのかという論旨。

竹中、小泉改革が悪いわけでもなく、それを操るニューワールドオーダーによる権力者共同謀議のせいでもなく、近代文明の本質を突き詰めると格差社会に向かってゆくことをうまく説明できていると思う。

 

産業革命以降と以前では人類は全く違う世界線を生きている。

弥生人が戦国時代にタイムトラベルしてもちょっとはびっくりするでしょうけど、現代にタイムトラベルしたら違う惑星と言っていいほどのインパクト。

 

面白かったのが、ベーシックインカムが、かつてのマルクス社会主義のような絵空事理想論であることを意外な視点から指摘している。

ネタバレになるから詳しくは書きませんけど、いままで聞いたベーシックインカム否定論の中で一番説得力あるなと思いました。

おそらくグローバル地球政府みたいなものでもできない限りベーシックインカムは無理筋ですね。

 

僕はベーシックインカムはそれを実現するのは政府ではなくて、プラットフォーマーが何らかの形で実現するのかなと予感してます。

プラットフォーマーがより多くの利益を得るために得た富を再分配する仕組みが生まれてくるような気がしてます。

そうなったときに、政府という概念は壊れ、人々はプラットフォームを選択する時代が来るのかもしれません。

 

経済と並んで、もう一つの本の論旨は性愛の格差社会です。

これは前書の延長の話になりますね。

books.richardh.work

藤沢数希氏の 損する結婚、儲かる離婚でも描かれていましたが、経済力を持った男性が女性を独占するために、無モテ男性を作り出しているという世界。

男女比はざっくり1:1ですけど、お金や魅力ある男が2人も3人もパートナーを抱えるためにどうしてもマッチングに偏りができてしまう。

損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)

損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)

 

 

 なるほど、統計データーだけを見ると確かに 経済力とモテ力は比例していて、金のない男=魅力のない男、故に富(経済)も性愛(セックス)も手に入れられないという相関関係は言えると思いますけど、僕は実感として相関はあるけど因果ではないと感じてます。

 

あと、お金持ち、もしくはイケメンが女性を総取りするから、性愛の分配を非モテ男性が得られないという説明も対立を煽っているし、正しい姿をとらえていないと感じます。

これは恋愛というのが 1:1 or 1:n で成り立っていると前提としているからです。

確かに社会通念は 1:1 時には 男性による 1:n 恋愛として認知されていますけど、実際は1:n恋愛の女性も少なくないのです。

男も女も 1:n 恋愛をおこなっているのであれば、それは n:n 恋愛といえます。

n:n 恋愛においては、数値上は魅力的な女性を独占して非モテ男性が余るということは起こりません。

(現在の実態としては魅力男性が女性を独占しているように見える現象はあるかも知れないですけど、それは魅力男性の独占が原因ではないと思います。)

 

このあたりの書き方が本を盛り上げるために煽っているなと感じました。

プロレス的な演出です。

 

経済については、人種差別をなくそうよという話は人の関心をひくけれど、差別する側として強者の枠に入れられている貧困白人の問題は世間から無視されている。

性愛については、女性差別は許すべきではないと同情をあつめるが、差別する側の強者の男性枠に入れらてしまっているが、本当は女性からも男性からも差別されている非モテ男性は世間から無視されている。

 

このあたりの指摘はなかなか良いと思いました。

女性、LGBT、マイノリティー人種、解りやすい差別はメディアも取り上げやすいですけど、今は無視されている被差別者をケアする方向に向かわないと、今後大きな社会問題になる。

トランプのようなポピュリズムの台頭や、イギリスのEU離脱、性愛で言えば、インセルによる無差別テロは、そういう人々の声を代弁したものだから。

 

非モテ男性については、Twitterでは すもも さんが女性は男性にもっと寛大になろうと頻繁に呼び掛けていますけど、女性からは袋叩き状態だし、男性からも批判的な意見が投げられていますので、彼らに優しい手が差し伸べられる日はまだまだ遠そうだなと感じます。

twitter.com

女性は男性を選ぶ立場でいますけど、選んだあと息子が産まれれば、その息子はやはり選ばれる立場になるわけですから、気持ち悪い男は滅びてほしいみたいな呪詛は息子へのブーメランになりえるので、やはり優しい世界を作っていったほうがいいと思っています。

 

 まとめますと、この本はより良い未来を考える一助になると思います。

ベーシックインカムは今の格差問題を解決する唯一の方法と期待されてましたが、もっと違う形を模索しなければ行けないのかもしれません。

 

上級国民/下級国民(小学館新書)

上級国民/下級国民(小学館新書)

  • 作者:橘玲
  • 発売日: 2019/08/01
  • メディア: Kindle
 

 

読書は読むから聴く時代ですよ!

本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。

超おススメの読書方法を紹介したこちらの記事も是非ご覧下さい。

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【読書メモ】1ミリの後悔もない、はずがない 一木けい

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1ミリの後悔もない、はずがない (新潮文庫)

1ミリの後悔もない、はずがない (新潮文庫)

  • 作者:一木 けい
  • 発売日: 2020/05/28
  • メディア: 文庫
 

 夫のちんぽが入らない、死にたい夜にかぎってを購入した時に何度もAmazonからお勧めされてて気になっていた。

レビュー見ると見事な高評価。

 

読みました。

学校という狭い世界、あいつとこいつが付き合ってとか、かつて自分も通ったような世界の空気感が伝わる前半。

思春期の濃い(恋)感情が綿密に書かれている。

 

前半を伏線として、中半後半は前半の脇役からの視点であったり、かつての中学生達が大人になって絡み合ってゆく話。

 

登場人物のマルチアングルという仕掛け。

 

言葉の紡ぎ方や、思春期の空気描写がうまい。

そして女性視点からの性描写というのも、男の僕が読むとドキドキする。

女性は行為の最中そんなことを考えているのかと、、、

 

最後は、前半の伏線を回収して綺麗に終わる。

 

全体的に良かったなと思います。

ただ、男の僕が読むと、出てくる男性が美し過ぎるなというところが少し気になります。

僕以外の男性はそんな崇高な内面をもっているのだろうか?と不安になります。

もちろんピュアな部分もあるんですけど、男性はもう少しいろいろ入り混じっている気がします。

もちろんお話だし、これぐらい美しいほうが、感情を投影できて小説としてはそれが正解でしょうけど。

女性が読んだほうが心に刺さるかも知れません。

 

 先日読んだ 愛がなんだ に出てくる男のほうが、リアルっぽい感じはしました。

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学生時代の好きだった人、今どうしているんだろう?とSNSで探してしまうような人には心に響く小説だと思います。

 

1ミリの後悔もない、はずがない (新潮文庫)

1ミリの後悔もない、はずがない (新潮文庫)

  • 作者:一木 けい
  • 発売日: 2020/05/28
  • メディア: 文庫
 

 

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【読書メモ】大人になってからの人間関係 キーラ・アサトリアン

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 人に囲まれているのに孤独を感じるという悩みは少なくないらしい。

アメリカのアンケートだと、悩みなどを相談する相手が一人もいないという人は25%にも上る。

SNSで繋がりやすくなって新しいタイプの孤独が発生している。

 

3年前くらい僕も、酷い孤独感に襲われた。

結局環境の方が変化してくれて孤独は解消されたけど、表面的にはつながりやすかったり、自分以外の人たちが楽しく繋がれているのを可視化しやすい世の中だから、著者の言うような新しい孤独が生まれているというのは実感がある。

 

印象的だったのは以下。

  • SNS、リモートワーク、テクノロジーが孤独感を生んでいる。
  • アドバイスは人間関係を壊す。していいアドバイスはプロフェッショナルや識者として相手から意見を求められたときだけ。
  • 職場の人間とは親密になった方が人生豊かになる。
  • シンプルに人を理解することと親身になる事を実践すればいい。
  • 先ずは自分と親しくならなければならない。自分ぐらいは自分を肯定してあげて仲良くしてあげよう。それができないと人とも仲良くできない。
  • 質問力を磨く。良い質問は相手を想像する力と親密になりたいという気持ち。
  • 質問するときに Why は使わない。Whichを使う。

本の骨子は冒頭に書いてあって

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自分に刺さるのはアドバイスをしないと質問にWhyを使わない。

これで結構人間関係壊したなという想いがある。

特にクソバイスは麻薬性があって、やめたいけれどなかなか辞めれない。

気が付けば人にクソバイス送っていたりする。

アドバイスというのは縦の関係を意識させるコミュニケーションですよね。

 

女性は共感を意識した会話をし、男性は自分がより優れている事をアピールする会話をすると一般的に言われています。

 

でも、水平コミュニケーションの達人の女性も、本当はそこも水平コミュニケーションとらなきゃいけない場面で垂直コミュニケーションしてしまう事がある。

 

そう、子育て!

 

僕は普段から、奥様に聞いて欲しいだけなのに、、、あんたのアドバイスなんて要らんわ!全然わかってないと、めちゃ怒られている。

 

先日、子供がボソッと悩みをうかがわせるような事を呟いた。

そしたら、あなたはこういう所があるから、そうなるの、直しなさい、そんなことよりこうしたらどうなの?と矢継ぎ早にクソバイス送って子供が涙目になって部屋

に引きこもってしまった。

 

女の人も、水平性を意識できないと、全然聞いてあげられないという現場を目にした。

 

それを観たら、ついクソバイス送ってしまう自分も少し肯定できましたw

難しい事なんですよねそれって。

俺は役に立っている、有能だって気持ちよくなれるし。

 

本当、気を付けたい。

もしも僕がまたクソバイスしていたら、お前また始まってるよと諫めて欲しい。

 

親しくなれる良い質問というのも意識できるようになりたいですね。

友達は居なくても生きては行けますけど、いた方がやっぱり幸福度はあがります。

 

 

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【読書メモ】陰謀論とは何か 副島隆彦

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陰謀論とは何か (幻冬舎新書)

陰謀論とは何か (幻冬舎新書)

  • 作者:副島 隆彦
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 新書
 

フリーメーソンイルミナティ―、ロックフェラー、ロスチャイルドビルダーバーグ会議

実は、これらが世界を操っている!みたいな話は一度は聞いたことありますね。

 

それらがなんなのかを詳しく紹介してある本。

良く書けているところは書けている。

特に、フリーメイソンイルミナティ―の成り立ちは、宗教と近代科学思想、自由経済思想と交えてうまく説明できている。

 

ただ、本書全体通して 俺の、俺の、俺の話を聞け~ という調子が鼻につく。

こういうやつらにインチキだと言われた、私がいつデタラメを言ったんだ、言ったという所を論理的に説明してもらおう。説明できないならお前のいう事こそデタラメだ!謝れ。

そんな調子が結構続く。

 

俺様をバカにしやっがて!許さんぞ!!!!ていうのがメイン推進力という印象が残る。

 

陰謀と呼びたければ、それで定着しているし、面倒なので都度訂正はしないけど、陰で謀をするというよりも、巨万の富を持った権力者たちが協力して自分らに都合の良い世の中をつくろうという構造だから、権力者共同謀議と言って欲しいらしい。

なるほど、それは上手い言葉ですね。

 

まとめると副島さんの主張は

  • 巨大権力による共同謀議はある。
  • 現在の覇王はデビッド・ロックフェラー
  • 言われている謀議のなかで、とんでもの内容は完全否定する。地球外生命体レプテリアンを隠しているとか、人工地震を起こして災害を与えているとか、そういうのは荒唐無稽過ぎる。
  • エイズは科学生物兵器だったと信じている。
  • アポロは月に言っていない。

こういう事は、誰かが検証して証拠を示してくれないとなんとも言えない事ですね。

当事者たちがオープンにしないことにははっきりはしない。

なので、あるともないとも言い難いですね。

 

陰謀論と僕との関りも語りたいと思います。

15年ぐらい前に、僕もこういう論旨の話にふれて、一時期は世界をこういう見方をしておりました。

表に出てこない支配層が居て、あらゆることが上の決定で動かされて民衆はそんな一部の人の養分に過ぎないのだと。

 

本当の所は解らないんですけど、ちょっとその考えは筋が悪いかなと今は思ってます。

 

チェ・ゲバラの伝記を読んで、自国では国民の手前、こそこそ工作活動しているCIAも、南米の国々にはその存在を隠すことなく、自分達に都合の良い政権や企業をバックアップしてやりたい放題に搾取する様が描かれてます。

 

チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫)

チェ・ゲバラ伝 増補版 (文春文庫)

 

 

また、小説、海賊とよばれた男の中では、日本の石油業界を乗っ取り、エネルギーから日本を抑えてしまおうと、石油メジャーが謀略を巡らす様が描かれています。

勿論小説ですけど、下敷きになった話しは事実だと思います。

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

 

 

そういう事から、表に出てこない権力が、様々な謀略を巡らせて、自分らの利益を誘導しようという動きはあったし、実際今でもあると思っています。

 

けれども、歴史を振り返れば、現実には誰かが描いたストーリー通りに事が運ぶことなど稀ですし、色んな時代の条件や偶然が作用して動いてきたことが殆どです。

~が起きたのは~の為だという事が良く語られますが、実際は、多重要素が作用して一つの力へ向かったことであり、その一つが抜けても起こり得なかったでしょうという事の方が多いのです。

 

そして、盛者必衰の理 という言葉の通り、一つの権力が永久的に力を持ち続けるというのは人間社会の原理上難しいのです。

 

ロスチャイルド、ロックフェラーなどが大きな力を振るってそれが強い要素になり得た時代があったのは確かでしょうけど、同じ力を現在も維持できているとは考えづらいです。

新興産業が、既存産業の富を乗り越えて、旧権力の力がゼロにならないまでもある程度は減退させられていると考える方が自然だと思います。

 

また、権力というのは、想っている以上に民衆あっての権力なのです。

その考えは、こちらの本が参考になります。

歴史ドキュメンタリーや大河ドラマが描く歴史は権力者の視点で、”今こそ武田を討つ時じゃ!” で、戦が始まるのですが、実際当時の戦はもっと経済的な事業だった様です。

他の領地から食料が収奪できるという見返りなくして民衆は兵隊として戦ってはくれなかった。

むしろ、民衆の要望圧から権力者が戦に舵を切る事も少なくなかったことが描かれています。

ヨーロッパも事情は同じで、ドイツ傭兵団、スイス傭兵団をみても戦は仕事な訳で、より良い褒章や待遇を与えてくれる王様について戦争したのです。

権力者が掛け声をかけたところで、その見返りが提示されなければ誰も戦争してくれなかった。

より、利益をもたらしてくれる権力者のところへ民が移動するだけです。

百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

  • 作者:黒田 基樹
  • 発売日: 2006/09/01
  • メディア: 新書
 
傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

傭兵の二千年史 (講談社現代新書)

  • 作者:菊池 良生
  • 発売日: 2002/01/18
  • メディア: 新書
 

 

 このように、どんな時代であっても、絶対権力というのは案外難しいのです。

永続的に権力に居座ろうとすればするほど、民衆の欲望を満たし続けることは必須になってくるのです。

このバランスが崩れると革命が起きやすくなります。

権力者の首も危うくなる訳です。

 

海のアウトロー海賊も、驚くほど民主的で公平的で秩序を重んじた社会を営んでいたことが分かっています。

永続性という事目指すと、必ずバランスをとったやり方に収束してゆくのです。

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

 

そういう事から考えると、現代の共同謀議というのは、かなり民衆の意向に沿ったものに成り果てている可能性が高いです。

ワールドニューオーダーが選民した人間だけを生き永らえさせて、あとは死ねばいいと思っているなんて言うのも間違いです。

経済成長というのは、物々交換が発生する回数で決まるので、世界の富が減ってゆく方向になる人口減少なんて権力者が望んでいる訳が無いのです。

人口爆発が懸念されていた1970年代ならばそういう思想があった可能性はあります。

 

長くなりましたが、僕の意見をまとめると

  • 権力者共同謀議はある。
  • 権力者共同謀議のみですべての事柄を説明できない。
  • 恐らく現在ではその権力、19世紀、20世紀の頃と比べたら大分弱い。
  • 新コロナは権力者の謀ではない。
  • 新コロナは生物兵器ではない。
  • 5Gも権力者の謀ではない。
  • ビルゲイツがワクチンを使ってマイクロチップを埋め込もうとしているなんてあり得ない。
  • ワクチン開発は狙っても簡単にはできない。
  • ワクチンは製薬会社がお金を儲けるために普及させようとしているは、半分そういう側面がある。
  • ワクチンが病気を予防する効果はおまじない程度しかなく、すべてはお金儲けのため説は間違い。ワクチンは集団免疫という効果がある。
  • 人工地震なんてない。
  • アポロは月に行っていると思う。(嘘の可能性もゼロではないけど嘘説は筋が悪そう)

そんなところでしょうか。

 

権力者が居たとしても、その権力の維持を謀ろうとすればするほど、民衆の幸福を追求する方向に向かっていくので、20世紀よりもその力の発揮させ方は穏やかになっている可能性の方が筋が良い。

 

共同謀議があったとしても、多くの民衆にとって注目すべきはそこじゃないと思います。

人類というものが、もっと大きな存在のシュミレーションプログラムだ!という説もあると言います。

その仮説が真実だったとして、我々の人生は大きく考え直さないといけないのでしょうか?

それと同じだと思います。

そんな上のレイヤーばかり気を取られても仕方ないと思います。

もっと身近なスコープで、問題を解決してゆくという生き方の方が、充実した良い人生が送れると思います。

 

陰謀論のオリジナルは殆ど海外発祥だとか、イルミナティ―、フリーメーソンあたりの章は勉強になりました。

ケネディーはじめ、巨大権力に対抗しようとして暗殺された人たちが居たは、まあ、あるかもねぐらいに思いました。

 

陰謀論て凄く魅力的なんです。

みんなが気が付いていない謀略に、自分は気が付いているっていう妄想は誰でも抱きやすい。

それが逆張りであればあるほど気持ちがいいものだっていうのは共感できます。

その魅力は魔力的といって良いと思います。

意外な話、裏のある話っていうのは誰もが大好きですし、それをバカにする態度も良くないと思います。

 

本書は、クセの強い、負けず嫌いな書き方に耐えれれば楽しめる本です。

フリーメイソンイルミナティ―、ロックフェラー、ロスチャイルド

こういうワードに興味があるひとは是非!

 信じるか、信じないかはあなた次第。

陰謀論とは何か (幻冬舎新書)

陰謀論とは何か (幻冬舎新書)

  • 作者:副島 隆彦
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 新書
 

 

 

 

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【読書メモ】 マンガ・アニメ夜話 「マジンガーZ」の作り出した定石をすべてひっくり返した「ガンダム」岡田斗司夫

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 読書というほど濃い内容ではないですけど、ロボットアニメの歴史が知れて面白かったです。

サロンでの語りの内容を書籍化したもの。

 

鉄腕アトム → マジンガーZ → ゲッターロボ → ガンダムの流れを紹介してます。

平行で、ポピーというおもちゃ会社の奮闘記があり、後に、おもちゃを売るためのアニメ企画みたいなものが造られていった経緯が語られてます。

このポピーという会社が亜鉛ダイキャストを「超合金」とネーミングしたマジンガーZを造って大当たり。

それまでどこのおもちゃ会社もテレビキャラのアニメは博打性が高く及び腰だった。

流行っては廃れのサイクルが早く型代を回収できるかどうかわからないからだ。

 

マジンガーZであてたポピーはその後、ゲッターロボという3体もおもちゃが売れるアニメ企画を立ち上げる(諸説ある)

 

これらがあたりそのビジネスモデルが確立されてくる。

そして、おもちゃの単価を上げるために、購買ターゲットを小学生から中学生、中学生から高校生と狙いを変える事で、アニメのストーリーも単純明快なものから複雑で濃厚なストーリーへと変化していったのがガンダムに至るまでのストーリー。

 

凄く面白い裏ストーリーでした。

 

以前読んだこちらの本。

優れた科学技術の発展には、優れたSF作品の存在が発想の源泉になっているという話しがありました。

科学者同士で、意思疎通するさいにも、あの作品のあのメカのようなという引用でもって概念を伝え合う事は多いようです。

よって、優れたロボットアニメの放送環境があった日本は、ロボット開発においてその分有利な文化圏という事が語られていました。

 

鉄腕アトムマジンガーZガンダムの流れは、今後の産業発展の大きな文化財になり得るかもしれませんね。

 

 

 

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【読書メモ】アフリカなんて二度と思い出したくないわ アホ! さくら剛

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 比喩芸人!

比喩がめちゃくちゃ面白い。

引き出し多いなー。

 

この人の比喩芸で、トラブルだらけの旅行が、爆笑旅行記に調理されている。

 

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引用:素敵な誕生日編

 アフリカ→エジプトまで、ただただ笑える話なんですけど、イスラエルの章は笑いを含みながら凄くシリアス。

パレスチナ人問題の生身の体験記が描かれている。

いつ何時、頭打ちぬかれる、家を戦車でなぎ倒される、妻や子供を爆弾でふっとばされる。

 

そんなシリアスな現実が横たわっているのが文章から伝わってくる。

恐らくチベットウイグルなんかもこれに近い状態なのではないだろうか。

平和はタダではないし、人権が守られる事も当たり前ではない。

夫婦喧嘩だとか、上司が嫌だとか、そういう事に悩めるのってある意味幸せな事なのかもしれない。

 

コロナ禍中、そして、アフターコロナ。

世界を旅行するという事はもしかしたら二度と簡単には出来ない事になる。

世界がグローバルという価値でつながっていられた、そういう時代の記録になってしまう可能性もあるなと思いました。

 

本で旅の世界を楽しもう。

おすすめ!

 

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【読書メモ】ここは、おしまいの地 こだま

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ここは、おしまいの地

ここは、おしまいの地

 

恥、過ち、みじめさは、筆力さえあれば大きな財産になるのか。

夫のちんぽが入らない の、こだまさんが送るエッセイ。

本書を読む前に、私小説 夫のちんぽがはいらない を先に読まれる事をお勧めします。

本書の背景が解ります。

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

 

 

この人の文章センスは抜群ですね。

比喩表現とか

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 引用:ここは、おしまいの地 953ページ

20km の距離を表現するのに、ガリガリ君が青い液体になるなんて表現できるだろうか?

素晴らしい。

 

ヤンキーと付き合った話、クセ―家に住んで鬱気味だった夫が快活になった話しなど、どれも吹き出さずには居られない話。

 

本書で衝撃的だったのは、前作、夫のちんぽが入らないも、こだまさんが作家活動している事も夫に内緒だという事。

 

夫のちんぽが入らないは、こだまさんの自身の恥部を吐き出した私小説

折れそうな心を手段選ばずなんとか支えたサバイバル記でもある。

内容的には、並みの旦那なら許せず三行半のような事。

これだけの、メガヒットを飛ばした本なので、夫も当然読んでいて、それを知った上で、自らの風俗通いと相殺清算して、夫婦としてのお互いにかけがえのない部分を因数分解して認め合うみたいな、そんな世界だと思ってました。

知らなかっただけだったとはw

いやー、墓場まで持って行って欲しい。

夫さんに近いひとは、これ奥さんの本じゃないですか?なんて絶対伝えないで欲しい。

 

そうであっても、この夫婦のありようは素敵ですよ。

ダメな所じゃなく、良いところにフォーカスして、ダメなところは関心を持たない、目に入れない。

 

最新作の いまだおしまいの地 も読みたい。

 

ネガティブな経験や感情って、なにかのきっかけで財産になるんだなと。

それには記録も大事かも。

自分も、いい事嫌な事、なるべく文章で記録してゆきたいなと思いました。

人間新しい情報を入れるために古い事はすぐに忘れてしまうので。

 

ここは、おしまいの地

ここは、おしまいの地

 

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【読書メモ】ブッダは実在しない 島田裕巳

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ブッダは実在しない (角川新書)

ブッダは実在しない (角川新書)

 

 KindleUnlimitedで読みました。

 

おもしろかった。

ブッダがいたかどうかは、昔過ぎて本当の本当の所は確かめようがないんですけど、客観的事実を積み重ねると、ブッダという人は存在しなかったと考える方が合理的という結論にたどり着く。

比較で、イエスはいたのか、ムハンマドはいたのかという事が近代に入ってから研究されている事の紹介。

どの宗教の開祖も、時代と共に、超人的奇跡的エピソードが付け加えられ、脚色はされていくのだけれども、ブッダについてはそもそも存在すらしなかった、もっというと仏教すら存在しなかった可能性がある。

原典みたいなのを探して古い時代に遡ればのぼるほど仏教のそもそもの教えというものが削られシンプルになってゆき、最後は玉ねぎみたいになくなってしまう。

開祖が居て、だんだん宗教として成長してゆくイメージではない。

バラモン教や土着の宗教の考え方を吸収して、そのなかから共感を生んだり、共有されやすいメッセージが集められそれが、ブッダという造られたキャラクターに盛り込まれたのではないかという見立て。

そう、ブッダはキャラ!

これが、合理的な結論。

 

開祖が開いて、その教えを伝えて、発展して広がっていったものではない。

既存宗教に対抗する過程で造られたキャラ、そしてキャラに肉付けされた物語。

そうやって造られたブッダというキャラクターや物語はやがて、チベットや中国、タイや、やがては日本にも輸出され、それぞれの国でそれぞれ解釈され、それが仏教となっていった。

キリスト教イスラム教のように、宗派は分かれて跨いでも共通する原典教義みたいなのがあるが、仏教にはそれが無い。

この聖書が絶対だ、このコーランが絶対だみたいなキリスト原理主義イスラム原理主義みたいな運動は見られるが、仏教にはそれがない。

原典というのが無いから。

 

内容は面白かったんですけど、文章が結構難しい。

もうちょい易しく書けそうな気がする。

 

ブッダは実在しない (角川新書)

ブッダは実在しない (角川新書)

 

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本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。

超おススメの読書方法を紹介したこちらの記事も是非ご覧下さい。

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【読書メモ】半沢直樹 俺たちバブル入行組 池井戸潤

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こちらKindleUnlimitedで読めます。

池井戸潤さんの小説は滅多にKindleUnlimitedで並ばないので、今がチャンスですよ!

 

半沢直樹ブームにすっかり乗り遅れた私。

ドラマのシーズン1の下敷きになった話。

え!?シーズン1て7年前?!

あの倍返しだって言葉流行ってたのそんなに前?

4年ぐらい前じゃなかったっけ。

時の流れ恐ろしい、、、

 

話題のドラマの原作。

これはやはり本が良いので、ドラマのヒットにつながっている。

絶対絶命のピンチから蜘蛛の糸のように垂らされる付箋をたどって最後は大復讐劇!

銀行の官僚的組織の空気感とか、流石元行員の作者。めちゃくちゃ描写がうまい。

 

起承転結がしっかりしていて、登場人物のキャラ一人一人しっかり色付けしてあって、娯楽小説として100点満点の出来栄えですね。

 

池井戸さんも、自分のバックグラウンドを背負った主人公、半沢直樹には投影させる部分も多く、さぞ筆も軽快に走ったでしょうね。

銀行という組織に出入りする面々の描写の細やかさにそのあたりが出てますよね。

誰だって、人より知っている事はアウトプットしたいですもんね。

 

ドラマを観ていないので、是非機会あればドラマも観てみたい。

 

 

 

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【読書メモ】超思考 北野武

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超思考

超思考

 

つまらない訳ではないけど、古臭いかな。

北野武村上龍五木寛之、落合陽一とか並べて読むと、落合さんが未来志向の話なのに対して残りのお三方は、現代人はバカなやつばっかり、昔の本物志向の人間を見習えってスタイル。

 

そりゃ、現代まで語り継がれるような、昔のカッコいい人の話は、いい話なんだから逸話として語り継がれているんであって、忘れたいクソみたいな過去は風化で流されているだけじゃないかなと思う。

 

間抜けな世の中を鋭く指摘して、~を見習ったらどうなんだというスタイルは、マスメディアというものが登場して、共同体における”共通の価値”という概念が作られてからのスタイルというか芸ですね。

大衆が流れであっち向いている時に、逆張りして反対の事いって目立って魅せる。

お三方とも、そういう芸のプロフェッショナル。

たけしさんなんて、ブレークのきっかけはそれなんだからこういうのは得意に決まってますね。

伝統芸と思って聞く分には面白い!

 

テレビ、雑誌、映画などの衰退産業の中に身を置いていると、若い奴は頼りなくしっかりしろと言いたくなるんだろうけど、多分たけしさんが認識できていないSNSとかYouTubeみたいな映像メディア、伝統的ではない芸術とか世界のどこかで必ず面白い潮流はあるはずです。

 

僕は、科学技術信者だし、人類の未来は基本右肩上がりで良くなると信仰しているので、反発したい気持ちもあるかもです。

 

終わりの方の章で、いつからか仏壇を拝むようになった話しが乗ってました。

僕も、3年前から、マイ宗教を持ち(一応神道)拝む習慣をつけているので、ああ、これはいいよね!って共感して読ませて頂きました。

 ゆるーい宗教信仰いいですよ。おススメです!

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あの番組はこうつくられたとかの裏話や弟子との関係の話も面白かったです。

ひょうきん族 vs ドリフの振り返り話も印象的でした。

打倒8時だよ全員集合でひょうきん族を頑張ってきたけど、視聴率は越えたけど、ふり返ると、ひょうきん族の笑いは当時の常識を壊して笑いとっていただけで、今見ると全然笑えない。

対してドリフの笑いは伝統に根付いた、計算された笑いで今見ても全然色褪せず面白いって書いてました。

そのエピソードは興味深いなと。

 

ディスり芸として読まれる事をお勧めします!

現代人としては、たけしさんはこんな事言ってたってあんまり心持って行かれない気概を持ちたいですね。

 

たけしさんは ”凄いけど” と言える新しさや視点を持てるように生活したい。

こういう話しに飲まれてしまってはいけないなと思いました。 

 

超思考

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