人間が生きて、生き残り、生き抜く為に、発達してきた様々な特性。
それは、心理的プログラムとして現代人にも生きて機能している。
そういう、つい、そのように振舞ってしまう特性を、認知バイアスと呼ぶ。
これらバイアスは、商業活動や、政治行動、判断、決定時に、知識を持っている人が、対人操作として利用していることがよくある。
本書で、それら認知バイアスの存在を知り、学んでおくと、決定、判断を迫られたときに、これはあのバイアスだ!と気づく可能性が増え、より良い選択をする際の手助けになる可能性を秘めた本です。
バイアスの名前と説明、日常ではどんな場面で用いられているか、裏付ける実験結果が掲載されている。
個人的におもしろいと思ったのは、現状維持バイアス。
コインの裏表を充てるゲーム。
勝ったら、1500円もらえ、負けたら1000円払う。
確率1/2で買った時の方が得が多いので、期待値は -1000円 x 1/2 + 1500円 x 1/2 = 250円
ゲームとしては参加したほうが有利なゲームなのに、ほとんどの人はゲームに参加しない。
実験上、人は負けの2.5倍以上のリターンが見込めないとゲームに参加してこない事がわかっている。
それほどに、人間は得する喜びよりも、損することを嫌うという事を証明した実験。
このことから、期待値が0越えの勝負は参加すればそこそこ勝算が高いという事。
なぜなら参加者が少ないから。
この期待値っていう考え方を取り入れて生活してゆくと、役に立ちそうな気がする。
気持ちに左右されないデーターに基づいた判断。
文章は少々読みにくいところもあるけど、存在する様々な認知バイアスが紹介されいているので、頭の隅に置いておくと冷静な判断ができるかも。
読書は読むから聴く時代ですよ!
本書も、アレクサアプリを使って隙間時間にながらで読み切りました。
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